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トッキー
2025.8.19 16:26よしりん先生の登場

戦後80年の『戦争論』再読からの名言集・その2!

公論サポーター・ともピーさんの
『戦争論』再読名言集、
第2弾をお送りします!

 

 


 

 

第12章 「証言」というもの
P182 より
「いい人になりたい人が「証言」というものから距離をとる勇気を持たない」



 

慰安婦問題でいい人になりたい人達、人権派の方々が吉田清治の証言を無批判に受け入れた結果、日本軍が朝鮮などの女性を強制連行したという話が事実であるかのように世界中に流布されてしまうという、とんでもないことが起きて現在にも禍根を残しています。

リベラル的ないい人でいたい願望がとんでもない欺瞞や嘘を生み出してそれが雪だるま式に大きな話になり国際的な大問題にまで発展してしまった様子は情けないと言うか悲しいと言うか、ほんと何してくれてるの?と言いたいです。

いい人でいたい願望が真実を覆い隠し、嘘の大宣伝が始まるきっかけになってしまう。一体何が真実だったのかわからなくなるくらい目を曇らせる「いい人でいたい願望」、この第12章は現在の中途半端なリベラルの人達にも再読してほしい章です。

 

第14章 置き去りにされた祖父
P206より
「今ここにいるわしは祖父たちからつながる歴史のタテ軸と社会の種々の共同体に属するヨコ軸の交差する一点という制約を受けて「個」を形成する」

この章を読んで思いましたが、よしりん先生のおじいちゃんの生き様と今のよしりん先生の生き様が重なります。

歴史の一部としての過去の戦争を語る時に、悲惨な話ばかり語って、戦争はしちゃダメだと言われてももう効果がないというか、戦争の一面だけ語って過去の戦争がダメだったとか、軍人がダメだったとか、当時の日本人がダメだったとか言っても意味がなくて、歴史をしっかり伝えられていません。

日本が悪かった、悲惨な戦争は繰り返してはいけないという反戦平和だけを語り続けて憲法9条も見直すこともできないまま自衛隊は戦力ではないという欺瞞がまかり通ったまま80年経過してしまいました。

子供はただただあの戦争は悲惨だったと偏った歴史観を教育で刷り込まれ、大人になってもマスコミの日本を悪とする反戦平和の大合唱を真に受けて先の大戦を俯瞰して捉えることができない。

そして現在の社会は経済優先で経済活動に消費者として参加していれば一人前のような顔ができてしまうがために共同体から遊離して個がフラついている人も増えて、そこにスマホとSNSが現れて、さらに共同体の形を歪にして承認欲求の満たし合いを目的としたタコツボ的、あるいはヤバい宗教的なつながりにしか自信の存在価値を見出せずに、あらぬ方向へ迷走する人が跋扈しているように見えます。

 

 

こうして見ると『戦争論』の言葉は
全く色あせていないどころか、
さらに重要性を増しています。

それは本書が刊行されて27年経っても、
全く戦後体制が見直されていないことの
表れであって、全く喜べたことでは
ありませんが、だからこそ今こそ
さらに『戦争論』が読まれるべきだと思います!

このシリーズ、さらに続きます!

トッキー

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